スピッツ「流れ星」

「流れ星」

 

スピッツがアマチュア時代からライブで演奏していた曲です。

1999年のカップリング曲を集めたアルバム「花鳥風月」に新録曲として収録されています。

 

 

 

「僕にしか見えない地図を広げて独りで見てた

 見上げた時には もう太陽は沈んでいた」

 

この地図は恋人との未来を描いていたシナリオのように思えます。

また地図を見ていて時間が経ち、もう夜になっていたということと、地図に描いた通りに未来が訪れるだろうと顔を上げて進もうとした時には、もう君は僕のそばにはいなかったという状況が重ねられているように感じられます。

 

「造りかけの大きな街は 七色のケムリの中

 解からない君の言葉 包み紙から取り出している」

 

描いていた希望は僕の妄想に終わってしまい、君の理解できなかった言葉、その意味さえも聞けないまま、ただ思い返しているだけ。

 

「流れ星 流れ星 すぐに消えちゃう君が好きで

 流れ星 流れ星 本当の神様が

 同じ顔で僕の窓辺に現れても」

 

すぐに消える流れ星のように、星になっちゃった君が今でも好きで

君をむかえにきたときと同じように神様が僕の前に現れるときまでずっと好きでいる

 

「君の心の中に棲むムカデにかみつかれた日

 ひからびかけていた僕の 明日が見えた気がした

 誰かを憎んでたことも 何かに怯えたことも

 全部かすんじゃうくらいの 静かな夜に浮かんでいたい」

 

思い出す!君と抱き合い、君の心に触れてしまったような感覚を味わったとき、僕の今までの暗い部分がすべて消え去り希望が見えた気がした。自分が人を憎んでいたことや何かに怯えていたことも忘れられそうなくらいで、ずっと抱き合っていたいと思った。

 

星になった恋人の存在がとてつもなく大きく、もう君のように好きになれる人は現れることはないという想いを流れ星と重ねて表現されているように思います。